転職者の半数以上が生成AIを活用!高年収層では約9割に
調査によると、直近1年以内に転職した正社員の半数以上(46.7%)が生成AIを活用していることが分かりました。特に注目すべきは、年代別では20代が53.7%、30代が61.7%と若手層での活用が進んでいる点です。一方で、40代・50代では約3割にとどまっており、年代による活用の差が見られます。
さらに驚くべきは、年収別のデータです。年収1000万円以上の層では、なんと90.7%が生成AIを活用しているという結果に。年収が上がるにつれて生成AI活用者の割合が増加傾向にあることから、生成AIの活用スキルがキャリアアップや年収と一定の関係性を持つ可能性も示唆されています。

AI活用のメリットは「効率アップ」と「相談相手」、デメリットは「確認の手間」
生成AIを活用するメリットとして、多くの転職者が「発想の幅が広がった」(62.2%)、「精神的なゆとりの向上」(62.0%)、「業務効率の向上」(60.4%)を挙げています。例えば、「メール文作成の際に、言葉遣いに自信がない部分を直すことができる」といった具体的な声も聞かれました。
また、「生身の人間には相談できない悩みを話せる」という声もあり、生成AIが単なるツールに留まらず、仕事上の相談相手(メンター)のような役割を果たす可能性も示されています。

一方で、デメリットも存在します。最も多く挙がったのは「誤りや曖昧な表現が含まれることもあり、最終的な確認に手間がかかる」という点です。生成AIが生成する情報には常に正確性が保証されているわけではないため、最終的なチェックは人間の目で行う必要があります。

「仕事で分からないことはまずAIに相談」若手はポジティブ、ベテランは慎重
仕事で分からないことがあった際に、「まず生成AIに相談する」ことについて、全体の47.3%がポジティブに捉えていることが分かりました。しかし、ここでも年代による意識の差が顕著です。
20・30代では半数以上がポジティブに捉えているのに対し、40・50代では「ネガティブ・どちらとも言えない」が多数派となっています。年代が上がるほど、生成AIの活用に慎重な姿勢が見られるようです。

履歴書作成でのAI活用は6割超が慎重な姿勢
転職活動における「履歴書やエントリーシートの作成」に生成AIを活用することについては、ポジティブな意見は37.0%にとどまり、6割以上が慎重な姿勢を示しています。新人研修のレポート作成においても同様の傾向が見られました。
その背景には、「内容が無難になり、自分の個性や『らしさ』が消えてしまう」(20.6%)、「自分の言葉で書かないことに対し、後ろめたさや罪悪感がある」(16.3%)といった懸念があるようです。個人の考えや個性が重視される場面では、AIの全面的な活用に抵抗を感じる人が少なくないことがうかがえます。


生成AIをキャリアアップの味方につけよう!
今回の調査結果から、生成AIは業務効率化だけでなく、発想の幅を広げたり、時には悩みの相談相手になったりと、私たちのキャリアに多様なメリットをもたらす可能性を秘めていることが分かりました。
特に若手層や高年収層で活用が進んでいることから、生成AIを使いこなすスキルが、今後のキャリアを切り開く上で重要な要素となるかもしれません。
しかし、履歴書作成のように「自分らしさ」が求められる場面では、安易なAI活用は逆効果になる可能性もあります。生成AIはあくまで「ツール」であり、その特性を理解し、賢く使いこなすことが大切です。
企業側も、生成AIの活用方針を明確にし、セキュリティとガバナンスを整備することで、社員が安心してAIを活用できる環境を整えることが、組織全体の生産性向上につながるでしょう。
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