達成企業の7割超が「維持に不安」?企業が直面する課題
調査結果を見ると、法定雇用率を達成した企業の約半数が「当面は維持できるが、退職時の補充などに不安がある」と回答しています。さらに、「現状維持で精一杯」「抜本的な体制見直しが必要」という声も合わせると、実に7割以上の企業が今後の安定した雇用率維持に不安を感じていることが分かりました。

これは、単に数合わせで採用を進めたものの、離職者が出ればすぐに基準を下回ってしまう可能性がある、という企業側の本音かもしれません。つまり、企業は「採用」のその先にある「定着」と「活躍」をより重視し始めているのです。
では、企業はどんな準備を進めてきたのでしょうか。3月の調査と比較すると、「採用活動の強化」は依然として重要視されていますが、「採用目標人数の設定・見直し」が上昇。一方で、「既存社員への説明会や研修の実施」は低下しており、社内啓発のフェーズから、具体的な採用人数確保へと重心が移っていることがうかがえます。

また、社内の意識については、「経営層の理解は深まったが、現場には浸透していない」という回答が最も多く、経営層と現場の間で意識のギャップがあることが示されています。

企業規模で異なる課題と、未達成企業が直面する壁
今回の調査では、企業規模によって法定雇用率の達成状況や課題感が大きく異なることが浮き彫りになりました。
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大企業(1,000名以上):達成率74.3%。豊富なリソースを活かし、高い達成率を示しています。
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中小企業(40~49人):達成率72.9%。義務雇用人数が実質1名であるため、比較的クリアしやすい傾向にあります。
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中堅企業(100~999人):達成率60.3%。最も苦戦しており、大企業ほどの専門組織や採用リソースがない中で、雇用義務の増加に対応しきれていない様子がうかがえます。
一方、法定雇用率を達成できなかった企業からは、次のような要因が挙げられました。
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「求める要件に合う人材からの応募が集まらなかった」(35.7%)
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「現場の理解やサポート体制が整わなかった」(26.7%)
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「多様な障害種別の採用拡大ができなかった」(24.4%)

特に「求める人材の不足」が最大の壁となっており、企業が求めるスキルと求職者のミスマッチが課題です。未達成企業は、約3割が「外部支援サービスの導入を検討」しており、専門的な知見を求めていることが分かります。
「定着・戦力化」がキーワード!企業が求める人物像の変化
企業が「採用」の次に重視しているのは、障害のある社員の「定着」と「活躍」です。今後強化したい取り組みとして、「障害特性に応じた人事評価制度や処遇の構築・見直し」(41.3%)と「管理職や現場社員向けのマネジメント・サポート研修の実施」(41.0%)が上位に挙がりました。

これは、長く働き続けられる環境づくりだけでなく、個々の能力を最大限に引き出すための制度や現場の理解促進が不可欠だと企業が考えている証拠です。
さらに注目すべきは、障害のある方の「配属業務」に対する意識の変化です。以前は「一般事務・アシスタント業務」や「定型業務・単純作業」といったサポート業務が中心でしたが、今回の調査では「専門・技術業務」や「企画・管理業務」「営業・接客・販売業務」「管理職・マネジメント業務」への配属意向が著しく向上しています。

これは、企業が障害のある方を「人数合わせ」ではなく、個々のスキルや専門性を活かし、企業の中心となる「コア業務」(企業の主要な事業や、企業価値を生み出す中心的な業務)で「戦力」として活躍してほしい、という強い期待の表れと言えるでしょう。
転職・就職を考えるあなたへ:これからのキャリアアップの秘訣
今回の調査結果は、転職や就職を考えている障害のある方にとって、非常に重要なヒントを与えてくれます。
企業は、単に法定雇用率(企業が従業員に占める障害者の割合。法律で定められています。)を達成するだけでなく、その先の「定着」と「活躍」を強く求めています。そのため、以下のような点があなたのキャリアアップの鍵となるでしょう。
- 多様な働き方への適応力:柔軟な働き方や社内環境の整備が進む中で、自身の特性に合った働き方を企業と相談し、提案できる力は強みになります。
- 専門性やポテンシャル:一般事務だけでなく、専門・技術業務や企画・管理業務など、より専門性の高い職種への関心が高まっています。「ポテンシャル採用」(経験やスキルだけでなく、将来の可能性や潜在能力を重視して採用すること)も重視されているため、未経験でも意欲や学ぶ姿勢をアピールすることが大切です。
- 「定着力」(採用された人が長く働き続ける力)への意識:企業は長く働いてくれる人材を求めています。自身の障害特性を理解し、長く安定して働くための工夫や、必要なサポートを具体的に伝える準備をしておきましょう。
企業と求職者をつなぐ「atGP」サービス
企業が「入社後の定着支援サービス」など、外部の専門的なサポートを求めていることが明らかになりました。

このようなニーズに応えるサービスとして、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する「atGP(アットジーピー)」があります。atGPは、障害のある方の就職・転職を総合的にサポートするサービスです。
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どんなサービス?
障害のある方の特性やスキルに合わせた求人紹介、面接対策、入社後の定着支援まで、一貫したサポートを提供しています。 -
何が新しい?
独自の配慮事項検索機能や、プロによる二人三脚の転職サポートが特徴です。 -
誰向け?
障害のある方で、就職や転職を考えている全ての方。新卒の方への就職支援も行っています。 -
料金や使い方、応募・利用方法
求職者向けのサービス登録・利用は無料です。以下のリンクから詳細を確認し、登録できます。-
atGP(総合トップ):https://www.atgp.jp/
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atGPジョブトレ(就労移行総合):https://www.atgp.jp/training
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企業側のニーズが「採用」から「定着・活躍」へと変化している今、自身の強みや可能性を最大限に活かし、長く働ける職場を見つけるチャンスが広がっています。ぜひ、このようなサポートサービスも活用しながら、あなたの理想のキャリアプランを実現してくださいね。
今回の調査結果は、障がい者総合研究所のnoteでも公開されています。
- 「障害者法定雇用率2.7%施行後の企業の達成状況と取り組み」に関する調査(前編):https://note.com/gp__info/n/nb555d27ec9c2
後編も後日公開される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。