人事異動はキャリアの転機?約6割が離職を検討する時代に、あなたのキャリアを守る「5分の壁」と「一貫性のある対話」の重要性

人事異動をきっかけに約6割が離職を検討?面談「5分未満」で不満が急増!

キャリアを考える上で、人事異動は大きな転機となることがありますよね。新しい環境での挑戦に胸を躍らせる人もいれば、不安を感じる人もいるかもしれません。

株式会社HRBrainが過去に人事異動や配置転換を経験した20代〜50代の会社員378名を対象に行った調査で、人事異動が従業員のモチベーションや離職検討にどのような影響を与えるかが明らかになりました。

特に10月は、4月に次いで人事異動が集中する時期。人手不足が深刻化する中で、企業は優秀な人材の離職を防ぎ、従業員のモチベーションを高める「適正配置」が喫緊の課題となっています。

異動をきっかけに約6割が離職を検討!「5分の壁」とは?

驚くべきことに、人事異動を経験した従業員の56.9%が「異動がきっかけで離職・転職を検討した」と回答しています。

人事異動がきっかけで、離職・転職を検討(または実施)したことがあるか?

この調査では、異動打診時の面談時間が、従業員の不満に大きく影響することがわかりました。

面談が「5分未満・口頭説明なし」だった場合、「コミュニケーション不足(決定背景の説明不足+対話履歴の軽視)」を感じた割合が40.5%に達しています。しかし、「5分〜15分未満の簡単な補足」があった層では25.0%、「15分以上の丁寧な対話」があった層では27.4%に留まっています。

面談が5分未満になると、不満率は5分以上の層と比較して約1.6倍に跳ね上がるのです。これは、異動内示において、結果の通知だけで終わらせず「最低5分以上の補足・対話があるかどうか」が、従業員のコミュニケーション不満の急増を防ぐ第一の境界線、「5分の壁」として存在すると考えられます。

事前対話の時間別 「コミュニケーション不足(説明不足+履歴軽視)」に不満を感じる割合

もしあなたが異動の内示を受け、面談時間が5分未満だったと感じたら、それは「説明が足りない」と感じるサインかもしれません。自分のキャリアについて納得感を持ちたいなら、積極的に質問し、対話の時間を求めることが大切です。企業側も、この「5分の壁」を意識し、従業員との丁寧な対話を心がける必要があるでしょう。

対話時間を延ばすだけでは不十分?「情報の引き継ぎ不全」の罠

しかし、単に面談時間を長くすれば全てが解決するわけではありません。調査によると、異動面談を「5分〜15分未満」から「15分以上」に延ばしても、不満や離職検討率が劇的に解消されるわけではないことが示されています。

その背景には、「情報の引き継ぎ不全」という課題があります。

過去の面談記録や実績が次の異動に「正しく引き継がれ、活かされている」と自信を持って答えられた従業員は、わずか7.9%に過ぎませんでした。半数以上の53.7%が「あまり引き継がれていない・全く引き継がれていない」と実感しているのです。

過去の面談内容や実績が、次の異動に正しく引き継がれ、活かされていると思うか?

「なぜ自分がこの配置なのか」という根拠(過去の評価や面談ログの文脈)がないまま時間をかけて話されても、従業員にとっては「ただの説得・一方的な通知」に聞こえてしまう構造的な課題が浮き彫りになっています。せっかくの対話も、過去の経緯が共有されていなければ、納得感は得られにくいということですね。

明日から人事が打つべき「具体的な一手」:過去の経緯を踏まえた一貫性のある対話

では、従業員が異動に対して納得感を高めるためには、何が必要なのでしょうか?

従業員からは、以下の要素が上位に挙げられました。

  • 【希望考慮】 過去の面談での対話やキャリア希望が考慮されている実感(45.2%)

  • 【役割明確】 新しい部署で期待されるミッションや役割が明確に示されること(41.0%)

  • 【開示徹底】 配置を決定した基準や理由について透明性をもって説明されること(28.3%)

異動に対する納得感が高まる要素

この調査結果から、人事異動・配置転換における現場の離職を防ぎ、納得感を高めるためには、以下の二点が重要だと考えられます。

  1. 一方的な通知をやめ、「最低5分以上」は時間を確保した納得感のある対話
  2. 単に時間を延ばすだけでなく、過去の1on1(上司と部下が1対1で行う定期的な面談)や面談ログ(面談記録)を正しく引き継いだ「一貫性のある対話」

過去のあなたの歩みや意思(データ)を正しく引き継いだ上で、一貫性のある対話をすることこそが、従業員と企業との信頼を繋ぐ本質的な解決策となるでしょう。

あなたのキャリアを支えるHRBrainのタレントマネジメントと生成AI

HRBrainは、このような「データに基づく適正配置」と「従業員の納得感と信頼を生む組織づくり」を支援するため、タレントマネジメント基盤を提供しています。

「HRBrain タレントマネジメント」 は、人材データ(従業員の能力やスキル、経験などの情報)の集約・一元管理を通じて、戦略的な人事施策(人材を経営資源として最大限に活用する考え方)の実行をサポートするプラットフォームです。人事の非効率な業務をスムーズに進め、業務効率を向上させます。蓄積されたデータを柔軟に分析することで、離職防止や従業員の育成・配置に役立てることができます。

さらに、2026年4月にリリースされた「社内版生成AI Brain」 は、候補者選定やハイパフォーマー分析など、人事の複雑な問いにAIが回答してくれるサービスです。人材データから最適な示唆を抽出し、定着率向上に向けた施策やマネジメントを支援します。

例えば、マネージャーが新しく配属・採用されたメンバーのスキルや強みがわからず関係構築に苦戦している場合、Brainに聞くだけで、過去の1on1記録や評価コメントを参照・要約し、メンバーの強みを引き出す組織運用が可能になります。

もしあなたが転職先を探すなら、このような「従業員との対話」を重視し、データに基づいて人材を育成・配置する企業かどうか、という視点も大切になるでしょう。未来のキャリアを考える上で、企業の「人的資本(企業が持つ人材が持つ知識、スキル、経験などの無形資産のこと)を最大化しようとする姿勢」は重要な判断基準となります。

HRBrainのサービスについて詳しく知りたい方は、以下のリンクから資料のお問い合わせが可能です。

調査概要

  • 調査期間: 2026年8月4日~2026年8月5日

  • 調査対象: 全国20~50代 過去に人事異動・配置転換の経験がある会社員(378名)

  • 調査方法: インターネット調査(協力:ノバセル株式会社)

  • 調査主体: 株式会社HRBrain

HRBrainについて

HRBrainは、人事領域におけるあらゆる業務課題の解決と、人的資本の最大化を支援するクラウドサービスです。タレントマネジメント、評価管理、労務管理、ラーニング、サーベイなどの機能を通じて、人材データの一元管理・活用を実現し、戦略人事の推進と経営の意思決定を支援します。

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